4年生 講義資料 Lecture notes

ゼミナール2

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基礎薬学総論(講義で解説した問題は赤字で記載しています)

コアカリ12(2) 
1 地球環境と生態系

◎水圏における構成元素のうち,存在率が最も大きいものはどれか.
1 酸素
2 水素
3 炭素
4 窒素
5 カルシウム
解説
1(誤)酸素の存在率は33.0%であり,2番目に大きい.地圏では最大.
2(正)水素の存在率は66.4%であり,最も大きい.人体における存在率も最大.
3(誤)炭素の存在率は0.0014%である.
4(誤)気圏では存在率が最も大きい.
5(誤)カルシウムの存在率は0.006%である.
重量比も要チェック 気圏以外で最も重量比が大きい元素はOである(気圏はN).

 

◎水圏において最も大きい割合を占めるものはどれか.
1 氷雪
2 地下水
3 湖沼水
4 土壌水
5 海洋水
解説
1(誤)海洋水に次いで氷雪は2番目に大きい1.7%を占めている.
2(誤)地下水は0.73%を占める.
3(誤)湖沼水は0.016%を占める.
4(誤)土壌水は0.0018%を占める.
5(正)海洋水は97.5%を占め,最も大きい割合を示す.

 

◎微生物や植物,動物が生存する領域のことを何と呼ぶか.
1 地圏
2 水圏
3 気圏
4 生物圏
5 成層圏
解説
1(誤)
2(誤)
3(誤)
4(正)生物圏とは,生物が生存している領域のことである.
5(誤)
地球の自然環境は,地圏,気圏,水圏,生物圏によって構成される.

 

◎生態系の構成員のうち,生産者はどれか.
1 肉食動物
2 草食動物
3 細菌
4 動物性プランクトン
5 植物性プランクトン
解説
1(誤)肉食動物は消費者である.
2(誤)草食動物は消費者である.
3(誤)細菌は分解者である.
4(誤)動物性プランクトンは消費者である.
5(正)植物性プランクトンは無機物から有機物をつくれる生産者である.


◎生態系を構成している生物のうち,独立栄養生物はどれか.
1 硝化菌(化学合成細菌)
2 ヒト
3 鳥
4 小魚
5 動物性プランクトン
解説
1(正)硝化菌などの化学合成細菌は独立栄養生物である.
2(誤)ヒトは従属栄養生物であり,消費者である.
3(誤)鳥は従属栄養生物であり,消費者である.
4(誤)小魚は従属栄養生物であり,消費者である.
5(誤)動物性プランクトンは従属栄養生物であり,消費者である.

 

◎次の分類のうち,バイオマスが最も大きいものはどれか.
1 植物,植物プランクトン
2 動物性プランクトン
3 小魚,貝類
4 中魚,大魚
5 ヒト
解説
1(正)一般に生態ピラミッドの上位段階に進むほど個体数,バイオマス,生産力は減少する.したがって,生産者のバイオマスが最も大きい.
2(誤)
3(誤)
4(誤)
5(誤)ヒトは生態ピラミッドの頂点にあり,バイオマスは低い.


◎白ろう病(レイノー現象)を引き起こす環境因子はどれか.
1 紫外線
2 赤外線
3 放射線
4 騒音
5 振動
解説
1(誤)結膜炎や皮膚癌などを引き起こす.
2(誤)温熱作用や白内障などを引き起こす.
3(誤)再生不良性貧血や白血病などを引き起こす.
4(誤)難聴を引き起こす要因となる.
5(正)物理的な環境因子である振動により,引き起こされる.

 

◎物理的環境因子と生体影響の関係で正しい組合せはどれか.
1 低酸素環境-熱放散の増加
2 急減圧-潜水病
3 高温環境-多血症
4 無重力環境-レイノー現象
5 低温環境-骨密度減少
解説
1(誤)高地の居住者は,低酸素濃度の環境下にあるため,末梢組織は常に酸素欠乏の危険にさらされている.このため,エリスロポエチンの分泌が促進され,多血症を来す.
2(正)潜水病は,高気圧環境下で体内に溶け込んだ窒素が,急浮上などの急激な減圧によって窒素ガスが気泡化し微小血管を閉塞するために生じる.
3(誤)高温環境では,体温の上昇を抑えるために発汗等が克進し,熱放散が増加する.
4(誤)無重力環境下での長期滞在は,骨密度を減少させる.
5(誤)

 

◎地球温暖化に対する寄与度が最も大きいものはどれか.
1 水蒸気
2 二酸化炭素
3 メタン
4 フルオロカーボン類
5 一酸化二窒素
解説
1(誤)最も高い温室効果を示しているのは大気中に約0.4%含まれている水蒸気であるが,濃度は上昇していないので,地球温暖化気体ではない.
2(正)地球温暖化に対する寄与度は二酸化炭素が最も大きい.
3(誤)地球温暖化に対する寄与度:二酸化炭素>メタン>フルオロカーボン類>一酸化二窒素
4(誤)地球温暖化ポテンシャル(1分子当たりの温室効果)が最も大きい.
5(誤)
地球温暖化ポテンシャル:フルオロカーボン類>一酸化二窒素>メタン>二酸化炭素

 

◎温室効果気体が吸収する熱エネルギーはどれか.
1 紫外線
2 赤外線
3 可視光線
4 Ⅹ線
5 放射線
解説
1(誤)
2(正)温室効果気体は,地表面から放射される熱エネルギー(赤外線)を吸収・再放射する.
3(誤)
4(誤)
5(誤)

 

◎オゾン層破壊係数が最も大きいものはどれか.
1 クロロフルオロカーボン
2 ハイドロクロロフルオロカーボン
3 ハイドロフルオロカーボン
4 四塩化炭素
5 ハロン
解説
1(誤)
2(誤)
3(誤)ハイドロフルオロカーボンは代替フロンの一種で,オゾン層破壊効果はない.地球温暖化作用は有している.
4(誤)
5(正)紫外線によりハロンから生じる臭素ラジカルは,塩素ラジカルよりオゾン層破壊効率が大きい.

 

◎酸性雨の原因である大気汚染物質はどれか.
1 二酸化炭素
2 フロン
3 ハロン
4 硫黄酸化物
5 オゾン
解説
1(誤)地球温暖化に寄与している.
2(誤)オゾン層の破壊や地球温暖化に寄与している.
3(誤)オゾン層の被壊や地球温暖化に寄与している.
4(正)化石燃料の燃焼によって生じる硫黄酸化物は,大気中の水分と反応して硫酸となり,これが酸性雨の原因になる.
5(誤)


◎環境汚染物質の動態について,次の事象と関係の深い語句はどれか.
「北極のアザラシに,高濃度のDDTが検出された」
1 直接濃縮
2 生物変換
3 慢性毒性
4 非意図的生成物
5 食物連鎖
解説
1(誤)生物が環境中に存在する物質を直接的に吸収・吸着することをいう.エラ呼吸による濃縮など.
2(誤)環境中で生物により物質の存在形態が変化すること.
3(誤)長期間にわたり連続または反復投与(曝露)されることにより発現する毒性.
4(誤)ヒトが意図的につくった化合物ではなく,燃焼や光化学反応などで生成したもの.
5(正)北極のアザラシに,高濃度のDDTが検出された原因は,DDTが難分解性かつ蓄積性であり食物連鎖を介して高濃度に蓄積したためであると考えられる.脂溶性の物質は脂肪組織に蓄積されやすい.

 

◎濃縮係数を求める計算式はどれか.
1 濃縮係数(CF)=環境(水中)濃度-生物体内濃度
2 濃縮係数(CF)=環境(水中)濃度×生物体内濃度
3 濃縮係数(CF)=環境(水中)濃度÷生物体内濃度
4 濃縮係数(CF)=生物体内濃度×環境(水中)濃度
5 濃縮係数(CF)=生物体内濃度÷環境(水中)濃度
解説
1(誤)
2(誤)
3(誤)
4(誤)
5(正)濃縮係数(CF)は,環境媒体中の濃度(CA)と生物体内濃度(CB)の比(CB/CA)で示される.


◎残留性有機汚染物質(POPs)の性質として正しいものはどれか.
1 難分解性
2 揮発性
3 酸化性
4 還元性
5 易熱性
解説
1(正)POPs(Persistent Organic Pollutants)は,難分解性,高蓄積性,長距離移動性,毒性などの四つの性質を持つ化学物質のことである.
2(誤)
3(誤)
4(誤)
5(誤)

 

◎環境汚染物質の生態系内動態について,次の事象と関係の深い語句はどれか.
「無機水銀の化合物が排出された水域で水俣病が起こった」
1 難分解性
2 非意図的生成物
3 食物連鎖
4 生物学的変換
5 生分解
解説
1(誤)
2(誤)ダイオキシンなど化学物質の製造・廃棄過程などの際の副生成物をいう.
3(誤)
4(正)無機水銀化合物は環境中で微生物により水俣病の原因物質のメチル水銀に変換される.
5(誤)微生物による有機汚濁物質の分解により水質が改善される.


◎メチル水銀が食物連鎖を介した生物濃縮を受け,魚類などに蓄積したことによってもたらされた公害はどれか.
1 イタイイタイ病
2 水俣病
3 四日市ぜんそく
4 アトピー
5 レイノー病
解説
1(誤)原因物質はカドミウムである.
2(正)水俣病は,食物連鎖を介して魚類などに高濃度に蓄積したメチル水銀を摂取することによりもたらされた典型例である.
3(誤)原因物質は石油コンビナートからの硫黄酸化物である.
4(誤)
5(誤)

 

◎主に骨に沈着し,造血機能障害を引き起こす放射性核種はどれか.
40K
90Sr
131I
137Cs
222Rn
解説
1(誤)40Kは天然に存在する放射性核種であり,自然放射線の主要因である.
2(正)核分裂生成物である90Srは,主に骨に蓄積し,骨破壊,骨腫瘍の発生,造血機能障害を引き起こす.
3(誤)131Iは甲状腺に蓄積する.
4(誤)137Csは,全身(特に筋肉中)に集積する.
5(誤)天然核種である222Rnは,呼吸により体内に取り込まれ肺に沈着する.


2 水環境

◎一般に遊離炭酸を多く含むため弱酸性である原水はどれか.
1 河川水
2 湖沼水
3 ダム湖水
4 地下水
5 伏流水
解説
1(誤)
2(誤)
3(誤)水道原水中,最も大きい割合を占める.
4(正)地下水は遊離炭酸を多く含有するので弱酸性である.
5(誤)

 

◎地表水と地下水の特徴を比較したとき,地下水の特徴を示したものはどれか.
1 気候・天候の影響を受けやすい.
2 溶存酸素,濁度の変動が大きい.
3 河川の影響を受けやすい.
4 一般的に,硬度が低い.
5 有機物や微生物の汚染を受けにくい.
解説
1(誤)地表水は気候や天候の影響を受けやすい.
2(誤)地表水は溶存酸素や濁度の変動が大きい.
3(誤)
4(誤)地下水は一般に硬度が高い.
5(正)地下水は地表水に比べて有機物や微生物による汚染を受けにくい特徴がある.

 

◎浄水場で通常行われている原水の浄化工程はどれか.
1 消毒 → 沈殿 → ろ過
2 ろ過 → 消毒 → 沈殿
3 ろ過 → 沈殿 → 消毒
4 沈殿 → ろ過 → 消毒
5 沈殿 → 消毒 → ろ過
解説
1(誤)
2(誤)
3(誤)
4(正)浄水場では通常,沈殿→ろ過→消毒の順で浄化の工程が行われる.
5(誤)

 

◎浄水過程における薬品沈殿法でよく用いられる凝集剤はどれか.
1 硫酸アルミニウム
2 硫酸マンガン
3 次亜塩素酸ナトリウム
4 亜マンガン酸
5 水酸化ナトリウム
解説
1(正)凝集剤として,硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウムなどのアルミニウム塩がよく用いられる.
2(誤)
3(誤)
4(誤)
5(誤)凝集補助剤として,水酸化ナトリウムや水酸化カリウムが用いられる.


◎遊離残留塩素はどれか.
1 クロロフェノール
2 トリハロメタン
3 クロラミン
4 次亜塩素酸
5 塩化ナトリウム
解説
1(誤)水中にフェノール類が混在すると塩素処理により悪臭の原因となるクロロフェノールが生成する.
2(誤)水中のフミン質(植物などの難分解性高分子:直鎖炭化水素,多環芳香族化合物)を塩素処理すると発癌性を有するトリハロメタンが生成する.
3(誤)NHCl2やNH2Clなどのクロラミンは結合残留塩素である.
4(正)次亜塩素酸(HOCl)と次亜塩素酸イオン(OCl)を遊離残留塩素という.
5(誤)

 

◎飲料水の塩素消毒時における副生成物はどれか.
1 トリクロロエチレン
2 テトラクロロエチレン
3 ジェオスミン
4 2-メチルイソボルネオール(2-MIB)
5 クロロホルム
解説
1(誤)トリクロロエチレンおよびテトラクロロエチレンは,ハイテク産業における金属の脱脂洗浄やドライクリーニングで使用され,地下水汚染が問題となっている.
2(誤)上記参照.
3(誤)ジェオスミンおよび2-メチルイソボルネオール(2-MIB)は,富栄養化などの水源水質の悪化によって異常増殖した放線菌や藍藻類が代謝産物として放出する悪臭物質で,水道水のカビ臭の原因物質である.
4(誤)上記参照.
5(正)塩素処理によりトリハロメタン(クロロホルムなど)などの有害な副生成物が非意図的に生成する.

 

◎給水栓での残留塩素濃度として水道水法の基準を満たしているものはどれか.
1 遊離残留塩素濃度0 mg/L,結合残留塩素濃度0.3mg/L
2 遊離残留塩素濃度0.03mg/L,結合残留塩素濃度0mg/L
3 遊離残留塩素濃度0.05 mg/L,結合残留塩素濃度0mg/L
4 遊離残留塩素濃度0.05 mg/L,結合残留塩素濃度0.3 mg/L
5 遊離残留塩素濃度0.3 mg/L,結合残留塩素濃度0mg/L
解説
1(誤)
2(誤)
3(誤)
4(誤)
5(正)遊離残留塩素濃度が0.3 mg/L あり,基準を満たしている.
水道水の基準値:遊離残留塩素濃度0.1 mg/L(結合残留塩素濃度0.4 mg/L)以上

 

◎水道水の水質基準で「検出されないこと」と定められている項目はどれか.
1 一般細菌
2 大腸菌
3 カドミウム
4 六価クロム
5 水銀
解説
1(誤)基準値は100個/mLである.
2(正)大腸菌は「検出されないこと」と定められている.特定酵素基質培地法で検査される.
3(誤)基準値は0.01mg/Lである.
4(誤)基準値は0.05mg/Lである.
5(誤)基準値は0.0005mg/Lである.

 

◎水質管理目標設定項目に属する項目はどれか.
1 一般細菌
2 鉛
3 ヒ素
4 ジクロロメタン
5 農薬類
解説
1(誤)基準項目である.
2(誤)基準項目であり,基準値は0.01mg/Lである.
3(誤)基準項目であり,基準値は0.01mg/Lである.
4(誤)基準項目であり,基準値は0.02mg/Lである.
5(正)農薬類は水質管理目標設定項目(水質基準を設定する程でもないが留意すべき物質)に含まれる.

 

◎大腸菌の有無を検出する方法はどれか.
1 標準寒天培地法
2 特定酵素基質培地法
3 還元気化-原子吸光光度法
4 ジエチル-p-フェニレンジアミン法
5 エチレンジアミン四酢酸(EDTA)による滴定法
解説
1(誤)一般細菌の水質検査方法である.
2(正)大腸菌の水質検査方法である.
3(誤)水銀の水質検査方法である.
4(誤)残留塩素の水質検査方法である.
5(誤)硬度の水質検査方法である.


◎下水処理場において,砂床の表面の生物膜上に汚水を散布し生物学的浄化とろ過浄化を行う二次処理法はどれか.
1 活性汚泥法
2 オキシデーションディッチ法
3 散水ろ床法
4 接触曝気法
5 回転円盤法
解説
1(誤)曝気槽において活性汚泥により処理する方法である.
2(誤)好気性浮遊生物を用いる方法で,小規模処理場で使用.
3(正)散水ろ床法の処理法である.
4(誤)
5(誤)

 

◎活性汚泥法を採用している下水処理施設における工程の中で,嫌気性細菌による有機物の分解が行われるのはどこか.
1 沈殿池
2 最初沈殿池
3 曝気槽
4 最終沈殿池
5 消化槽
解説
1(誤)
2(誤)
3(誤)曝気槽では好気性細菌による有機物の分解が行われる.
4(誤)
5(正)消化槽では嫌気性細菌による有機物の分解が行われる(メタン発酵).

 

◎河川に大量の有機物質が流入したとき,値が減少する水質汚濁指標はどれか.
1 SS
2 BOD
3 COD
4 DO
5 TOC
解説
1(誤)SS(浮遊物質)は,汚濁により上昇する.
2(誤)BOD(生物化学的酸素要求量)は,汚濁により上昇する.
3(誤)COD(化学的酸素要求量)は,汚濁により上昇する.
4(正)DO(溶存酸素)は,汚濁が進むと減少する.
5(誤)TOC(全有機炭素量)は,汚濁により上昇する.

 

◎「人の健康の保護に関する環境基準」が定められている項目のうち,“検出されないこと”となっている物質はどれか.
1 総水銀
2 アルキル水銀
3 六価クロム
4 カドミウム
5 鉛
解説
1(誤)総水銀の基準値は,0.0005mg/L以下である.
2(正)アルキル水銀,全シアンおよびPCBの基準値は“検出されないこと”となっている.
3(誤)六価クロムの基準値は,0.05mg/L以下である.
4(誤)カドミウムの基準値は,0.01mg/L以下である.
5(誤)鉛の基準値は,0.01mg/L以下である.


◎河川,湖沼および海域に設定されている環境基準値のうち,河川のみに設定されている水質汚濁指標はどれか.
1 pH
2 BOD
3 大腸菌群数
4 n-ヘキサン抽出物質
5 全窒素
解説
1(誤)pHは,河川,湖沼,海域の全てに基準が設定されている.
2(正)BODは,河川においてのみ基準が設定されている.
3(誤)大腸菌群数は,河川,湖沼,海域の全てに基準が設定されている.
4(誤)n-ヘキサン抽出物質は,海域においてのみ基準が設定されている.
5(誤)全窒素は,湖沼と海域で基準値が設定されている.

 

◎生物化学的酸素要求量(BOD)に関する記述はどれか.
1 水中に溶存している酸素濃度のこと.
2 試料水を20℃,5日間放置したときに微生物が消費した酸素量のこと.
3 短時間(0~15分)に非生物学的に消費される酸素量のこと.
4 試料水に酸化剤を加えて一定条件下で反応させたときに消費される酸素量のこと.
5 水中の有機物質を高温で燃焼させたときに消費される酸素量のこと.
解説
1(誤)溶存酸素(DO)の説明である.
2(正)生物化学的酸素要求量(BOD)に関する記述である.
3(誤)瞬時酸素要求量(IDOD)に関する記述である.無機性還元物質により非生物学的に消費される酸素量をいう.
4(誤)化学的酸素要求量(COD)に関する記述である.
5(誤)全酸素消費量(TOD)の記述である.

 

◎溶存酸素(DO)の化学的定量法(ウインクラー法)で,酸素固定のために用いる試薬はどれか.
1 アジ化ナトリウム
2 硝酸銀
3 デンプン試液
4 チオ硫酸ナトリウム
5 硫酸マンガン
解説
1(誤)アジ化ナトリウムは,亜硝酸塩などの還元性物質による妨害を防ぐために用いる.
2(誤)ウインクラー法では,硝酸銀は用いない.
3(誤)チオ硫酸ナトリウムによる滴定時の指示薬として用いる.
4(誤)硫酸酸性下で遊離したヨウ素を滴定する際に用いる.
5(正)硫酸マンガンはアルカリ性条件下で水酸化マンガンを形成し,これが溶存酸素と反応して亜マンガン酸が形成される(酸素固定).

 

◎生物化学的酸素要求量(BOD)の測定で用いる定量法はどれか.
1 ウインクラー法
2 アルカリ性過マンガン酸法
3 特定酵素基質培地法
4 ジエチル-p-フェニレンジアミン法
5 ザルツマン法
解説
1(正)BODはウインクラー法を用いて測定することができる.
2(誤)CODを測定する方法である.
3(誤)大腸菌の有無を確認する方法である.
4(誤)DPD法は,飲料水中の残留塩素濃度を測定する方法である.
5(誤)ザルツマン法は,大気中の窒素酸化物を測定する方法である.

 

◎化学的酸素要求量(COD)の測定法である酸性高温過マンガン酸法において,試料水にAgNO3を添加する理由はどれか.
1 試料中の有機物を分解するため
2 試料中の塩化物イオンの妨害を防ぐため
3 反応液中に残存する過マンガン酸カリウムを脱色するため
4 試料中の亜硝酸の妨害を防ぐため
5 試料中の鉄(Ⅲ)塩の妨害を防ぐため
解説
1(誤)酸性高温過マンガン酸法では,過マンガン酸カリウムによる酸化力で有機物を分解する.
2(正)硝酸銀を添加して塩化銀を生じさせることで塩素イオンの妨害を防ぐ.
3(誤)シュウ酸ナトリウムで脱色する.
4(誤)
5(誤)


3 大気環境

◎次の空気の成分のうち,容積比が最も大きいものはどれか.
1 メタン
2 二酸化炭素
3 オゾン
4 アルゴン
5 水素
解説
1 誤 乾燥大気における容積比は1.4×10-4%である.
2 誤 乾燥大気における容積比は0.03%である.
3 誤 乾燥大気における容積比は1.0×10-6%である.
4 正 乾燥大気における容積比は0.93%である.
5 誤 乾燥大気における容積比は5.0×10-5%である.

 

◎大気汚染に係る環境基準が設けられているものはどれか.
1 一酸化窒素
2 塩化水素
3 一酸化炭素
4 トルエン
5 ベンゾ[a]ピレン
解説
1 誤 二酸化窒素について環境基準が設けられている.
2 誤 塩化水素は,大気汚染防止法において排出基準が設けられている.
3 正
4 誤 トルエンは,光化学オキシダント生成に関与する揮発性有機化合物である.
5 誤 ベンゾ[a]ピレンは,優先取組物質として選定されている大気汚染物質である.

 

◎大気汚染物質の窒素酸化物について,正しい記述はどれか.
1 大気中の窒素がおもな発生源である.
2 主に燃料中の窒素分が酸化されて発生する.
3 主な発生源は,固定燃焼施設である.
4 太陽光線の照射により非メタン炭化水素と反応して発生する.
5 主に浮遊粒子状物質に含まれて人体に影響を及ぼす.
解説
1 正 自動車エンジンの高温燃焼では,空気中の窒素が酸化されて窒素酸化物が発生
2 誤
3 誤 固定燃料施設より自動車が主な発生源である.
4 誤 窒素酸化物が非メタン炭化水素と反応して光化学オキシダントが発生する.
5 誤

 

◎次の浮遊粒子状物質のうち,粒径が最も小さいのはどれか.
1 粉じん
2 ヒューム
3 ミスト
4 煙
5 もや
解説
1 誤 粉じんの粒径は,1~150μm.
2 誤 ヒュームの粒径は,0.1~1μm.
3 誤 ミストの粒径は,0.5~30μm.
4 正 煙の粒径は,0.01~0.1μm.
5 誤 もやの粒径は,0.1~100μm.
粉じん>ミスト>ヒューム>煙 (もやは幅広いので質問されない)


◎ザルツマン試薬と反応して生じる呈色により測定する大気汚染物質はどれか.
1 二酸化硫黄
2 二酸化窒素
3 一酸化炭素
4 光化学オキシダント
5 浮遊粒子状物質
解説
1 誤 溶液導電率法またはトリエタノールアミン・パラロザニリン法で測定.
2 正 
3 誤 非分散型赤外線吸光法で測定.
4 誤 中性ヨウ化カリウム法で測定.
5 誤 重量濃度測定法で測定.

 

◎風のない冬の夜間に,大気より地表面が先に冷やされたときに起こる逆転層はどれか.
1 沈降性逆転
2 地形性逆転
3 前線性逆転
4 放射性逆転
5 乱流性逆転
解説
1 誤 下降した空気が断熱圧縮し温度上昇することにより生ずる.
2 誤 低地に冷たい空気が流入し生ずる.
3 誤 寒気と暖気の境界に生ずる.
4 正
5 誤 地表面付近での強い対流により生ずる.

 

4 室内環境

◎室内汚染物質の健康影響について,正しい記述はどれか.
1 ホルムアルデヒドは,メトヘモグロビン血症の原因となる.
2 一酸化炭素は,シックハウス症候群のおもな原因物質である.
3 ダニは,ハウスダスト中のおもなアレルゲンである.
4 大きな粒径の浮遊粒子状物質ほど人体に与える影響が大きい.
5 喫煙時の発癌物質の発生量は,副流煙に比べ主流煙で著しく高い.
解説
1 誤 シックハウス症候群の原因物質.
2 誤 酸素欠乏症(チアノーゼ)の原因物質.
3 正
4 誤 小さな粒径の浮遊粒子状物質ほど人体に与える影響が大きい.
5 誤 副流煙の方が多い.

 

◎室内空気中の微生物について,正しい記述はどれか.
1 空気中において,微生物は一般に粒子などには付着せず浮遊している.
2 空気中に浮遊する微生物は,一般に病原性である.
3 レジオネラ菌は,非常に感染力が強い.
4 レジオネラ菌は,乾燥した所に多く生息する常在菌である.
5 レジオネラ菌感染による主症状は肺炎である.
解説
1 誤 粒子などに付着した状態で浮遊している.
2 誤 一般に非病原性である.
3 誤 感染力は弱い.
4 誤 水のある所に多く生息する常在菌である.
5 正 在郷軍人病

 

◎室内環境における汚染発生について,正しい記述はどれか.
1 有害物質は,喫煙時に発生する副流煙中に存在しない.
2 ダニは,夏季に多く発生し,冬季にはほとんど繁殖しない.
3 有機化合物が,建築材料や家具などから揮発することはない.
4 窒素化合物が,ガスコンロや石油ヒーターから発生することはない.
5 レジオネラ菌が,空調設備の冷却水中に繁殖することがある.
解説
1 誤 主流煙にも副流煙中にも存在する.
2 誤 季節にかかわらず繁殖する.
3 誤 多種類の有機化合物が揮発する
4 誤 ガスコンロや石油ヒーターからも発生する
5 正

 

◎次の化学物質のうち,シックハウス症候群のおもな原因物質はどれか.
1 二酸化硫黄
2 二酸化炭素
3 ホルムアルデヒド
4 窒素酸化物
5 一酸化炭素
解説
1 誤 化石燃料の燃焼により生じる大気汚染物質.眼・気道などの粘膜刺激作用を示す.
2 誤 室内換気の指標物質.
3 正 
4 誤 呼吸器刺激やメトヘモグロビン血症を起こす.
5 誤 酸素欠乏症(チアノーゼ)の原因物質.


◎シックハウス症候群のおもな症状として,正しいものはどれか.
1 チアノーゼ
2 腎不全
3 シトクロームオキシダーゼ阻害
4 全身倦怠感
5 メトヘモグロビン血症
解説
1 誤 一酸化炭素による酸欠.
2 誤 カドミウムの摂取で起こる.
3 誤 シアンによる毒性.
4 正 他,皮膚・眼・喉などの粘膜刺激,頭痛など.
5 誤 窒素酸化物による酸欠.


5 廃棄物

◎事業活動に伴う廃棄物のうち,一般廃棄物はどれか.
1 燃え殻
2 し尿
3 廃油
4 汚泥
5 建設廃材(がれき類)
解説
1 誤 産業廃棄物
2 正
3 誤 産業廃棄物
4 誤 産業廃棄物
5 誤 産業廃棄物

 

◎一般廃棄物の処理責任の所在はどこか.
1 国
2 都道府県
3 市町村
4 町内自治会
5 排出事業者
解説
1 誤
2 誤
3 正
4 誤
5 産業廃棄物の処理責任を負う.

 

◎感染性一般廃棄物はどれか.
1 放射性物質
2 血液が付着したガーゼ
3 滅菌済み注射器
4 手術用メス
5 家畜の糞・尿
解説
1 誤 放射性物質は廃棄物として取り扱われない.
2 正 
3 誤 非感染性産業廃棄物
4 誤 感染性産業廃棄物
5 誤 産業廃棄物

 

◎産業廃棄物の種類別排出量として最も多いのはどれか.
1 廃油
2 建築廃材(がれき類)
3 汚泥
4 燃え殻
5 動物の糞・尿
解説
1 誤 0.8%(2004年)
2 誤 15%
3 正 45%
4 誤 0.5%
5 誤 21%

 

◎家電リサイクル法の対象となっている家庭用電気製品はどれか.
1 炊飯器
2 掃除機
3 電子レンジ
4 アイロン
5 テレビ
解説
1 誤
2 誤
3 誤
4 誤
5 正 テレビ,エアコン,冷蔵庫,冷凍庫,洗濯機が対象

 

◎産業廃棄物の排出事業者が中間処理業者から返送されたマニフェストを保管する期間はどれか.
1 1年
2 5年
3 10年
4 50年
5 100年
解説
1 誤
2 正 5年間の義務がある
3 誤
4 誤
5 誤


◎産業廃棄物の不法投棄を防止するための制度はどれか.
1 マニフェスト制度
2 環境影響評価制度
3 環境認証制度
4 PRTR制度
5 MSDS制度
解説
1 正
2 誤
3 誤
4 誤
5 誤

 

◎マニフェスト制度の対象となる廃棄物はどれか.
1 し尿
2 家庭用可燃ゴミ
3 家庭用粗大ゴミ
4 建築廃材(がれき類)
5 感染性一般廃棄物
解説
1 誤
2 誤
3 誤
4 正 全ての産業廃棄物が対象.
5 誤

 

◎有害化学物質の環境への排出量を把握するための法律はどれか.
1 廃棄物処理法
2 循環型社会形成推進基本法
3 環境影響評価法
4 化審法
5 PRTR法
解説
1 誤
2 誤
3 誤
4 誤
5 正

 

◎PRTR法における第一種指定化学物質はどれか.
1 アセトアミド
2 ベンゾチアゾール
3 メチルヒドラジン
4 フェナントレン
5 トルエン
解説
1 誤 第二種
2 誤 第二種
3 誤 第二種
4 誤 第二種
5 正 他,キシレン,ベンゼン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレンなど354物質が指定されている.


6 環境保全と法的規制

◎現在,苦情件数の最も多いものはどれか.
1 悪臭
2 騒音
3 水質汚濁
4 大気汚染
5 土壌汚染
解説
1 誤
2 誤
3 誤
4 正 典型七公害は,上記の他,振動,地盤沈下がある.
5 誤
大気汚染>騒音>悪臭>水質汚濁>振動>土壌汚染>地盤沈下
典型七公害「大そう悪い水がふる土地」(項目が多い時はゴロも使いよう)

 

◎四大公害はどれか.
1 足尾銅山鉱毒事件
2 イタイイタイ病
3 大阪空港騒音事件
4 慢性ヒ素中毒症
5 光化学スモッグによる健康被害
解説
1 誤
2 正
3 誤
4 誤
5 誤

 

◎イタイイタイ病の原因物質はどれか.
1 メチル水銀
2 一酸化炭素
3 無機ヒ素
4 二酸化硫黄
5 カドミウム
解説
1 誤 水俣病(熊本)および第二水俣病(新潟)の原因物質.
2 誤 室内空気汚染の原因物質.
3 誤 慢性ヒ素中毒症の原因物質.
4 誤 四日市ぜん息の原因物質.
5 正 イタイイタイ病の原因物質.

 

◎二酸化硫黄が原因物質である公害病はどれか.
1 水俣病
2 第二水俣病
3 イタイイタイ病
4 四日市ぜん息
5 慢性ヒ素中毒症
解説
1 誤 メチル水銀が原因物質.
2 誤 メチル水銀が原因物質.
3 誤 カドミウムが原因物質.
4 正 上記1~4は四大公害病である.
5 誤 無機ヒ素が原因物質.

 

◎「環境の恵沢の享受と継承」を基本理念の一つとする法律はどれか.
1 循環型社会形成推進基本法
2 化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)
3 環境基本法
4 食品安全基本法
5 PRTR法
解説
1 誤
2 誤
3 正
4 誤
5 誤

 

◎環境基本法で環境基準が定められているものはどれか.
1 大気汚染
2 振動
3 地盤沈下
4 悪臭
5 上水道
解説
1 正 大気汚染,水質汚濁,土壌汚染,騒音に関して定められている.
2 誤
3 誤
4 誤
5 誤

 

◎大気汚染防止法で排出規制が定められているばい煙中の有害物質はどれか.
1 ヒ素
2 六価クロム
3 カドミウム
4 アスベスト
5 トリクロロエチレン
解説
1 誤 対象外
2 誤 対象外
3 正 濃度規制が設定されている.
4 誤 特定粉じんに指定されている.
5 誤 有害大気汚染物質の指定物質に含まれる.排出抑制基準が設定されている.

 

◎ばい煙に関する排出規制のうち,総量規制基準が定められているものはどれか.
1 ばいじん
2 硫黄酸化物
3 カドミウム
4 鉛
5 フッ化水素
解説
1 誤
2 正 硫黄酸化物と窒素酸化物に総量規制基準が定められている.
3 誤
4 誤
5 誤

 

◎水質汚濁防止法における水質総量規制の指定項目(指標)はどれか.
1 pH
2 COD
3 DO
4 大腸菌群数
5 n-ヘキサン抽出物質(油分等)
解説
1 誤
2 正 他に窒素含有量,リン含有量がある.
3 誤
4 誤
5 誤